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「ミュージカル エリザベート」  <日比谷・帝国劇場>

2016.6.28~7.29

No. 14

 「今日は帝劇、明日は三越」というのは、大正時代に流行した広告コピーです。帝劇も三越も、当時の女性たちにとっての憧れ、流行の最先端ともいえるお洒落スポットだったということでしょうか。
 今回はそんな100年以上の歴史を誇る帝劇、帝国劇場へ、いつもよりちょっとお洒落に力を入れて、お出掛けしました。現在、上演しているのは、ミュージカル「エリザベート」。超チケ難(チケット入手困難)で有名な大人気の舞台です。

エリザベート

 「エリザベート」というのは、美貌のオーストリア皇后エリザベートの生涯を描いた作品で、1992年ウィーンで初演されました。日本では1996年宝塚歌劇団雪組で初演され、当時の雪組トップスター・一路真輝が黄泉の帝王トートを、トップ娘役・花總まりがエリザベートを演じています。男役が主役を演じるのがお決まりの宝塚ということで、エリザベートではなく、トートを主役にした物語として生まれ変わり、物語の世界観にファンも魅了され、「エリザベート」は大人気を博し、以来、「ベルサイユのばら」「風と共に去りぬ」と並ぶ、宝塚歌劇団を代表するミュージカルとして、たびたび上演されています。ちなみに、7月22日から宝塚大劇場で、宙組公演(エリザベート~愛と死の輪舞~)が始まり、9月9日からは東京宝塚劇場で上演されるので、こちらも楽しみでなりません。
 2000年には東宝版が上演され、初演でエリザベートを演じたのは、宝塚歌劇団を退団し、女優として活躍していた一路真輝でした。トートは山口祐一郎と内野聖陽のWキャスト。この作品が縁で、一路と内野が結婚したのは有名な話です(のちに離婚してしまいましたが)。
 「エリザベート」の何がそんなに魅力なのかというと、ストーリーもさることながら、やはり楽曲の良さにあります。美しく優美な旋律が一度聴いただけなのに、ぐるぐる駆け巡り、頭から離れなくなります。そういう楽曲が何曲もある、なんとも贅沢ミュージカルなのです。
 今回のエリザベートは花總(はなふさ)まりと蘭乃(らんの)はなのWキャスト。トートは城田優と井上芳雄、ほかにも主要な役はキャストになっているため、組合せも何通りかあるので、どのキャストで見るべきか、悩まされます。
 私が観劇した回は蘭乃はな×井上芳雄の組合せで、エリザベートの暗殺者ルキーニを「下町ロケット」にも出ていた活躍著しい山崎育三郎(最近、元モーニング娘。の阿部なつみと結婚しました!)が、皇太子ルドルフを京本大我(ジャニーズアイドルで、京本政樹の息子)が演じていました。
 隣の席に座った10代女子が、京本大我ファンらしく、彼がいかに素晴らしい逸材かということを友人に熱く語っていたのですが、「大我くんのお父さんも俳優さんなんだよ」と言っていて、京本政樹世代としては複雑な心境でした。
 そして幕間に劇場内を散策していて、「エリザベート」のウィッグ製作技術協力しているのが、フォンテーヌということを知りました。劇場内には「エリザベート」の世界観をデザインしたウィッグも飾られていました。

フォンテーヌ

 大好きなミュージカルとフォンテーヌがコラボしていたという事実に嬉しくなりました。
 超チケ難ですが、エントリー制で補助席のチケットを販売しているようなので、詳細はオフィシャルサイトで確認してください。

ローマの休日

 そして、もうひとつ「ローマの休日」です。あの映画史に燦然と輝く不朽の名作、伝説の映画がミュージカルになったのです。オードリー・ヘップバーンの「ローマの休日」、その昔、初めて男性とデートしたのが飯田橋の名画座「ギンレイホール」で、「ローマの休日」とソフィア・ローレンの「ひまわり」の2本立てを見たことを思い出してしまいました。かっこよかったなあ、グレゴリー・ペック。いまでも胸がキュンとします。そういえば、あのとき一緒に映画を見たお相手、私のグレゴリー・ペックは何処へ…。と、思い出に耽るのはほどほどにして、いざACT赤坂シアターへ。
 地下鉄千代田線「赤坂」駅から地上に上がると、そこにはあのTBSの社屋ビッグハットが現れます。そのあたりがいわゆる赤坂サカスです。いろんなショップ立ち並んでいますが、特に目を引くのがここ、TBSストアで、入口ではTBSのキャラクターBooBo(ブーブ)がお迎えしてくれます。そのBooBoグッズのほか、「あさチャン!」から生まれた人気キャラ・ぐでたまグッズや「けいおん!」などのアニメ、話題のドラマ、番組や映画の関連グッズが盛りだくさんでお土産を買うならここでしょう。

BooBo

 ビッグハットの右側にあるのが、赤坂AKTシアターです。雪組トップスター早霧せいながグレゴリー・ペック、じゃなかった新聞記者・ジョーを、咲妃(さきひ)みゆがアン王女を演じます。真実の口に、ベスパで街を巡るシーン、乱闘シーンに、最後の、謁見シーンなど、映画のシーンは見事に再現。そのうえで、宝塚ならではの華やかさも加えられ、ロマンチックで切ないラブストーリーを堪能しました。ストーリーを知っていてもなお面白いなんて、さすが「ローマの休日」。昔の乙女も今の乙女も舞台にくぎづけでした。
 そして、劇場内のカフェでは、「ローマの休日」オリジナルメニュー マンゴージェラードドリンクも販売。スペイン広場でジェラードを食べるアン王女になりきって食べるのもまた楽し、ですね。

マンゴージェラート

 残念ながら、東京での公演は7月10日まで。7月30日から8月15日までは大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演されるので、夏休みの思い出に、ちょっとおしゃれをして行ってみてはいかがでしょう。

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